青木さんご夫婦が沖縄へ移住され、現在の『芸術空間あおき』は横浜からいらっしゃった美しき芸術家の屋久先生が引き継いで運営されています。子ども向けのピアノ教室や造形教室を開いているということもあり、以前のしっとりした大人の空間とはほんの少しだけ空気感が変わったような。
我が姪っ子が先月からこちらのピアノ教室に通い始め、何やら変わったレッスンだと聞いて興味本意で叔母さん付いていってしまいました。チビ連れで。
屋久先生のレッスンは楽譜を読むということをほとんどせず、パペットを使って歌ったり、椅子取りゲームみたいに小走りしたり、ギャラリーの私たちも一緒に参加したり。最後に即興で連弾をするのですが、姪っ子ちゃんが適当に鍵盤を叩くめちゃくちゃなメロディに先生が合わせて弾いているのが不思議と美しい音色を奏でて思わず聞き入ってしまいました。
こんな私も小学生の頃はピアノ教室に通っていました。しかし、身体を動かすことのほうが好きな私はピアノに向かってる時間がイヤでイヤでたまらなく、あの頃発表会で披露した「エリーゼのために」や「クシコスポスト」なんかは今では全く弾けません。
こんな風にピアノに向かっていたらやめずにずっと続けていたのでしょうか。まだ生まれて半年の我が子が、これからいろいろなことに興味を持ち始めたときにどうやって子どもの感性を磨いていくのか、母の舵取りはなかなか重要ですね。